Sentryのアラートを極めよう!① 基礎編

※ 以下の記事は Sentryでエラー監視を始めよう!② 便利に活用編 の続きになります

今回からは必須の機能ではないですが有効にしておくことでさらに便利になる機能を紹介していきます
(ちょっと長くなりそうなので、3本立てでお送りしますね)

Alerts とは?

Sentryでは Alerts という機能を使って、通知するエラーをフィルタリングしたり、特定の条件を満たしたときの通知を設定・カスタマイズできます

エラーのフィルタリング(一例)

  • 環境(dev, stg, prod など), ブラウザ(Chrome, Safari など)
  • リリースバージョン
  • 緊急性が高いか(fatalエラーか?)
  • 一定頻度以上に発生しているか(◯時間内に◯件報告されている、など)
  • 特定のタグがついている(コード側の設定次第でカスタマイズ可能)

カスタムアラート(一例)

  • パフォーマンスが一定値を下回ったら(初期表示までの時間やレイアウトシフトなど)
  • エラーに遭遇しているユーザーの割合が一定値を超えたら

何が嬉しいの?

皆さんと確認した通り、Sentryの記事① のセットアップ時点でエラーは問題なく通知されているはずです

では、なぜ個別にAlertをカスタマイズする必要があるのでしょうか?

SentryコンソールのサイドバーからAlertsを選択してみると 「Send a notification for new issues」 という通知設定がデフォルトで存在するはずです。この「Edit Rule」から編集画面に行ってみましょう

これはただ単に「新しいエラーが検出されたときに報告」というルールでしかありません

アプリには重要であればそうではないエラーも存在します。
もし、様々な環境・ユーザー・緊急性・エラーの発生頻度・アプリのバージョンなど、関係なく全てのエラーを報告してしまうとしたら...

大量にエラーが報告されているのに誰も気に留めない状況

になることが容易に想像できます
(勝手に「オオカミ少年アラート」と言っています笑)

それを防ぐためにも、本当に重要な通知だけを行うことがSentry運用の要なのです

とりあえず...

とりあえず、実際の運用例は次の記事に回すとして、少しだけデフォルトの通知設定を修正しておきましょう

Alerts > 「Send a notification for new issues」> Edit Rule

と進んでもらうと、「③ Set action interval」 という項目があると思います。
これは通知をどの頻度で送るかの設定です

あまり短く設定しているとうるさ...気が散るため、こちらデフォルト設定から変更しておきましょう

個人的には30分くらいがおすすめかも?

まとめ

Part1 は SentryのAlerts機能の紹介と導入マインドの紹介でした!
せっかく導入したのに「オオカミ少年化」して活用されない、というのが一番悲しいので、それを防ぐためにも必須の機能だと思います。

次の Part2 では実用的な通知の設定方法を紹介します!
こうご期待!

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